骨盤に悪い行動について~その①~

骨盤が身体の土台となるため、この骨盤を壊してしまうと腰や膝、肩、首などいろんなところにさまざまな症状がでてしまいます。今日は身近な日常生活でどんな行動が骨盤を壊してしまうかご紹介します。

目次

自転車が腰や膝に悪い?!

自転車が身体に悪い理由について

  1. 骨盤のアーチ構造が壊れるから
  2. 背骨の弯曲で衝撃を逃がせないから

①骨盤アーチが壊れる??

骨盤アーチと言われてもピンとこないと思いますので、まずアーチ構造についてお話しますね。

アーチ構造とは

人の身体には要所にアーチ構造で作られている部分があります。

アーチ構造とは石橋の作りのことです。

左右から石を真ん中に向かって積んでいき、最後に真ん中に緑のキーストーンと呼ばれる石をはめ込みます。

すると、キーストーンが左右の石の重みを支えあう役割をして、重力がかかるとより頑強さが増す作りとなっています。

これがアーチ構造です。

アーチ構造の利点

アーチ構造のいいところは上からの力にめっぽう強いということです。上からの力が強ければ強いほど、

(上に何か乗っているほど)重力の力でお互いを噛み込ませるような力が働き、支えあう力が強く働き構造も強くなります。

建築学的に見ても重力に非常に優れていてヨーロッパのレンガ造りの街並みなんかで何百年という歴史をもつ

建造物もあり、日本や世界中でも石橋やあらゆるところで古くから使われています。

アーチ構造の弱点

頑丈なアーチ構造ですが、弱点があります。それは下からの突き上げに非常に弱いということです。

キーストーン部分で左右と上から(重力)の力をお互いに支えあって頑強さを保っていますが、下からの突き上げ

によってキーストーンが突き上げられてしまうと隙間が開いてしまい、ガラガラと崩れてしまいます。

↑アーチ構造が壊れてしまう仕組み

ですので、大災害で川が氾濫した際に大きな石が流れてきたり、直下型の地震にはこのアーチ構造は非常には弱い

作りとなってしまいます。

人の身体にも要所にアーチ構造が使われている

人の身体にも特に重要な部分にこのアーチ構造が作られています。

いくつかそのような場所があるのですが今回は最重要の場所である骨盤の紹介をします。

骨盤は地面からの反発力を両足から、自分の上半身の重みを受ける、アーチ構造をしています。

骨盤は自転車の下からの突き上げ振動に弱い

骨盤もアーチ構造なので、自転車のような下からの振動刺激に非常に弱い作りとなってしまいます。

またちょっと乗ったくらいでは悪くなったのが分からないので、お買い物や通勤などで日常的に自転車を

使う人は自分で骨盤のアーチ構造を壊し続ける習慣があるということになってしまいます。

②背骨の弯曲で衝撃を逃がせない

背骨には生理的弯曲と呼ばれる理想的なカーブというのがあります。下図参照

理想的なカーブというのは、頸椎(首の骨が前弯)、胸椎(背中の骨が後弯)、腰椎(腰の骨が前弯)して

緩やかなS字カーブが望ましいです。

人間の身体の背骨がどうしてS字に曲がっているのかというと、下からの衝撃を逃がすためにこのように

曲がって力を逃がしています。

つまり、下からの衝撃が少ない人はショックを逃がす必要がないため、この背骨のカーブは緩やかになります。

ずっと座りっぱなしや、読書ばかりする人、あるいは水泳選手なんかも水の中に入っている時間が長いため、

カーブが緩やかになります。

逆に陸上の短距離の選手なんかは地面からの激しい反発力を逃がすためにこのカーブの弯曲が強くなっています。

つまり、脚からの衝撃を受けて逃がすことによって背骨のカーブの強さが決まってきます。

しかし、自転車のようにお尻から直接刺激が入ってしまうと、背骨のカーブで力を逃がすことができません。

上は上半身の重み、下は地面からの反発力や衝撃の力、2方向の力が同時に腰にかかってしまうことになってしまいます。

すると腰の負担が大きすぎて腰を痛めてしまいます。

これはもちろん、背骨のカーブに異常をもっている人ほど腰の負担は大きくなってしまいます。

以上構造的な視点から自転車が悪い二つの理由でした。

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